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親名義車売却

親の名義で登録されている車を売却したい場合、正規の手続きを踏む必要があります。親名義の車の適切な売却方法について解説します。

まず基本原則として、車の売却は原則として名義人(所有者)自身が行う必要があります。つまり、親名義の車を子が勝手に売却することはできません。しかし、以下のような正規の方法で対応することは可能です。

1つ目の方法は「名義変更してから売却する」方法です。親から子へ名義変更を行い、その後に子の名義で売却する流れです。この場合、親の実印と印鑑証明書、譲渡証明書などが必要となります。名義変更には数千円〜1万円程度の費用がかかりますが、法的に最も明確な方法です。ただし、名義変更には普通車の場合は運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会での手続きが必要となり、時間がかかる点が難点です。

2つ目の方法は「委任状による売却」です。親が子に売却手続きを委任する形で進める方法で、親の実印を押した委任状と印鑑証明書が必要になります。買取業者やディーラーによっては、この方法で対応してくれるところも多いです。委任状には「車の売却と名義変更に関する一切の手続きを委任する」という内容を明記します。

3つ目の方法は「親に同行してもらって売却する」方法です。これが最もシンプルで、親自身が買取店やディーラーに同行し、必要書類にサインや捺印をしてもらいます。ただし、親の健康状態や距離的な問題でこれが難しいケースも多いでしょう。

親が高齢で認知症などの症状がある場合は、「成年後見制度」の利用も検討する必要があります。法的に有効な売却を行うためには、親に判断能力があることが前提となるためです。

また、もし親が遠方に住んでいる場合でも、書類を郵送して署名・捺印してもらい、それを買取業者に提出する方法で対応できる場合もあります。この場合、事前に買取業者に相談し、必要な手続きを確認しておくことが重要です。

なお、親名義のローン付き車両の場合は、ローンの扱いも重要です。ローンが完済されていない場合は、まずローン会社に連絡し、売却の意向と手続き方法を確認する必要があります。

車の売却は大きな金銭取引となるため、トラブルを避けるためにも、正規の手続きを踏むことが大切です。親との信頼関係を損なわないよう、しっかりとコミュニケーションを取りながら進めましょう。

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