MENU

修理歴査定影響

車の査定において、「修理歴」は価格に大きな影響を与える要素の一つです。どのような修理が「修理歴」とみなされ、どれくらい査定額に影響するのか詳しく解説します。

まず、査定における「修理歴」とは一般的に、事故などによる大きなダメージを修復した履歴を指します。具体的には、車の骨格部分(フレームやピラーなど)の修理や交換、大規模な板金・溶接作業を伴う修理などが該当します。一方、通常の消耗品交換や小さな擦り傷の修理は「修理歴」には含まれないのが一般的です。

修理歴がある場合の査定への影響は、修理の部位や程度によって大きく異なります。ボディの骨格部分(フロントフレーム、リアフレーム、ピラー、クロスメンバーなど)の修理は特に影響が大きく、同条件の修理歴なし車と比較して20〜50%程度の査定額ダウンになることも珍しくありません。

例えば、修理歴なしの状態で100万円の査定額がつく車があった場合、フロントフレームの修理歴があると50〜80万円程度まで下がる可能性があります。特に人気の高い車種や新しい車種ほど、修理歴による査定額の下落幅は大きくなる傾向があります。

また、修理の質も重要な要素です。きちんとした整備工場で適切に修理されている場合と、いわゆる「つなぎ目修理」のような応急的な修理では、査定額に差が出ます。修理の品質が高ければ、査定額への影響を最小限に抑えられる可能性があります。

修理歴を隠そうとするのは避けるべきです。プロの査定士は特殊な機器や経験から修理歴を見抜くことができます。むしろ、修理の経緯や修理工場、使用部品などを正確に伝えることで、適正な評価を受けられる可能性が高まります。

なお、修理歴は買取業者によって評価基準が異なる場合があります。そのため、複数の買取業者から査定を受けることで、より有利な条件を引き出せる可能性があります。特に、修理歴のある車を得意とする専門業者もあり、そうした業者では一般的な買取店より高い査定額がつくケースもあります。

最後に、修理歴のある車を購入する際は、価格が安いというメリットはありますが、安全性や今後の故障リスクなどを総合的に判断することが大切です。また、将来的な売却を考える場合は、修理歴による価値下落も考慮に入れた購入判断が賢明です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次