車検20万円

車検費用が20万円というと、一般的な車検費用の相場と比較して高額に感じる方も多いでしょう。このような高額車検になるケースとその内訳について解説します。

まず、一般的な車検費用の相場を確認しておきましょう。軽自動車の場合は5〜8万円程度、普通乗用車では7〜12万円程度が標準的な車検費用の範囲とされています。これに対して20万円という金額は明らかに高額ですが、以下のようなケースでは20万円以上の車検費用が発生することがあります。

車検費用が高額になる主な要因の一つは、「必要な修理や部品交換が多い場合」です。特に車齢が10年以上経過した車や、高走行距離（10万km以上）の車では、車検時に多くの部品交換が必要になることがあります。例えば、タイミングベルト交換（5〜10万円）、ブレーキパッド・ローター交換（3〜6万円）、ショックアブソーバー交換（4〜8万円）などが重なると、車検費用は簡単に20万円を超えてしまいます。

また、「輸入車や高級車」の場合も車検費用が高くなりがちです。これらの車種は部品代が国産車の1.5〜3倍程度高く、整備工賃も高めに設定されていることが一般的です。例えば、ドイツ車やイタリア車などの欧州車は、基本的な車検でも15〜25万円程度が相場となっています。

「ディーラー車検」を選択した場合も費用は高くなります。ディーラーでは純正部品のみを使用し、メーカー推奨の詳細な点検項目に基づいて整備を行うため、認証工場や車検専門店と比較して1.5〜2倍程度の費用差が生じることがあります。

車検費用20万円の一般的な内訳例を見てみましょう。法定費用（自賠責保険料、重量税、検査手数料）で約3〜4万円、基本点検・整備費用で約3〜5万円、そして各種部品交換や修理費用で10〜14万円程度となります。特に古い車では、マフラーの交換（3〜6万円）、触媒コンバーターの交換（5〜10万円）、サスペンション関連の修理（3〜7万円）などが高額修理の例として挙げられます。

車検費用を抑えるには、複数の業者から見積りを取ることが効果的です。また、日頃からの適切なメンテナンスにより、大きな修理を未然に防ぐことも重要です。ただし、安全に関わる部分の修理を先送りすることはリスクが高いため、必要な修理はしっかりと行うことをおすすめします。