走行距離15万キロを超える中古車について、購入を検討する際のポイントと注意点を解説します。
まず、15万キロという走行距離は決して珍しくなくなってきました。現代の自動車は技術の進歩により耐久性が向上しており、適切なメンテナンスがされていれば、15万キロ以上走行していても問題なく使用できる車も多いです。特にトヨタのランドクルーザーやハイエース、日産のスカイライン、ホンダのステップワゴンなど、耐久性に定評のあるモデルは安心感があります。
ただし、15万キロ超の車を検討する際は、以下のポイントを特に注意深く確認する必要があります。まず、「整備記録」の確認が重要です。定期的なオイル交換や必要な部品交換がきちんと行われているかをチェックしましょう。また、「タイミングベルト」の交換歴も重要で、未交換の場合は購入後すぐに交換が必要になる可能性があります(費用は5〜15万円程度)。
エンジンの状態は特に注意が必要です。試運転時に異音や振動、排気ガスの色、アイドリング時の安定性などをチェックしましょう。また、トランスミッションの動作も重要で、変速時のショックやスリップなどがないか確認が必要です。
車体下部のサビの状態も要チェックポイントです。特に寒冷地で使用されていた車は塩害によるサビが進行している可能性があります。サスペンションやブレーキ系統の状態も、安全に関わる重要な確認事項です。
価格面では、同じ車種・年式でも走行距離が5万キロ程度の車と比べると、30〜50%程度安く購入できることが一般的です。ただし、購入後の維持費(修理・部品交換など)を考慮する必要があります。
15万キロ超の中古車は、日常の足として使うなら2〜3年程度、趣味の車として大切に乗るなら5年以上使える可能性もあります。購入前の徹底的な点検と、購入後の適切なメンテナンスが長く乗るための鍵となります。
コメント