自動車ローン（クレジット）の支払い途中で一括返済を考える方も多いでしょう。残りのローン（残クレ）を一括返済するメリットと注意点について解説します。
一括返済の最大のメリットは、将来支払うはずだった金利の節約です。例えば、500万円の車を5年ローンで金利3.5%で購入し、3年経過時点で一括返済する場合、残りの2年分の金利（約15万円程度）を節約できる計算になります。また、毎月の支払い負担がなくなることで、家計の自由度が増すというメリットもあります。
さらに、車の名義が自分のものになるため、売却や買い替えが自由にできるようになります。ローン中の車は通常、ローン会社が所有権を持っているため、この点は大きなメリットといえるでしょう。
しかし、注意点もいくつかあります。まず、一括返済には「繰上返済手数料」がかかる場合があります。この手数料は金融機関によって異なりますが、数千円〜数万円程度が一般的です。また、一部のローンでは「期限前弁済違約金」として残りの利息の一部を請求されることもあるため、契約書の確認が必要です。
一括返済の手続きは比較的簡単で、ローン会社に連絡して返済金額を確認し、指定された口座に振り込むケースが多いです。返済後は「抵当権解除証明書」を発行してもらい、車検証の所有者名義を自分に変更する手続きも忘れずに行いましょう。
なお、残クレが少額の場合や、超低金利ローンの場合は、一括返済よりも他の資金運用を優先した方が有利なケースもあります。自身の経済状況と照らし合わせて、最適な選択をすることが大切です。
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