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中古車高騰いつまで

近年の中古車市場は異例の高騰が続いており、「この状況はいつまで続くのか」という疑問を持つ人も多いでしょう。中古車価格高騰の要因と今後の見通しについて解説します。

中古車価格高騰の主な要因としては、以下のようなものが挙げられます。まず最大の要因は「世界的な新車の供給不足」です。コロナ禍以降の半導体不足や部品供給の混乱により、新車の生産が滞り、納期が長期化しました。これにより、新車を諦めて中古車に流れる需要が増加し、価格上昇につながりました。

また、「輸出需要の増加」も重要な要因です。円安の影響で日本車の海外人気が高まり、中古車の海外輸出が活発化しました。特に東南アジアや中東、アフリカなどへの輸出増加が国内の中古車在庫を減らす結果となっています。

さらに、「インフレと物価上昇」が全体的な価格押し上げに影響しています。エネルギーコストの上昇や人件費増加により、中古車の整備・流通コストも上昇しています。

こうした複合的な要因により、2020年頃から中古車価格は上昇を続け、2023年から2024年にかけては一部の人気車種で新車価格を上回るケースも見られました。特に軽自動車や低燃費の小型車、人気SUVなどは高値で取引される傾向が顕著です。

では、この高騰はいつまで続くのでしょうか。専門家の間では様々な見方がありますが、完全に元の価格水準に戻るのはまだ先になるという見方が主流です。

楽観的な見方としては、2025年半ば頃から新車の供給状況が改善し始め、それに伴って中古車市場も徐々に正常化に向かうという予測があります。半導体の生産能力拡大や物流の正常化により、新車の納期短縮が進んでいることがその理由です。

一方、慎重な見方としては、部品の供給制約が完全に解消されるには2026年以降になる可能性があるという指摘もあります。また、インフレによる全体的なコスト上昇は短期間では解決しない構造的な問題であるとの見方もあります。

注目すべき点として、車種によって状況が異なる「二極化」が進む可能性も指摘されています。人気のある特定車種(特に燃費の良い車や実用的なミニバン、SUVなど)は高値が続く一方、大型セダンや高燃費車などは価格調整が進む可能性があります。

中古車を購入予定の方にとっては、緊急性がなければ少し様子を見るのも一つの選択肢です。ただし、価格が大幅に下がるのを期待するよりは、複数の販売店で比較検討し、状態の良い車を適正価格で購入することを心がけるのが現実的なアプローチと言えるでしょう。

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